肩こり

人間は二足歩行をするために、もともと首や腰に負担がかかりやすい体をしています。首から肩にかけての筋肉が姿勢を保つために緊張し、血行が悪くなって重く感じるのが肩こりです。

緊張が続くと筋肉が疲れて疲労物質がたまり硬くなります。それが血管を圧迫して血液の循環を悪くしたり、抹消神経を傷つけたりして、こりや痛みを起こします。また、血行不良になると筋肉に十分な酸素や栄養が供給されず、筋肉に疲労がたまって、ますます筋肉が硬くなってしまいます。

• 車の運転で長い時間同じ姿勢をとってしまっている。
• カバンをいつも同じ肩に掛けている。同じ腕で持っている
• パソコンを使った作業を長時間やり続け、同じ姿勢をとり続けている
• 冷房のきいて部屋に長時間滞在して体を冷やしてしまう

など、体が緊張した偏った状態をとり続けると、筋肉が疲労して肩こりを起こしやすくなります。

人間の一般的な頭の重さは、体重の１０％～１３％といわれています。体重５０キロの方なら約５～６．５㎏くらいあり、かなりの重さになります。

人間はその重たい頭を首の骨と背骨、それを取り巻く首と肩の筋肉で支えています。頭がうまく背骨の上に乗っかってる状態なら、首の骨と背骨のアーチを使って、うまく重さを逃がしながら頭を支えることができ、負担を最小限にすることができます。しかし、頭が背骨の上から前や後ろにずれてしまう悪い姿勢になると、首や肩の筋肉の負担を増してしまいます。その状態が続いてしまうと、必然的に肩・首の筋肉が過度な疲労を起こし硬くなってしまいます。

人間の背骨を横から見ると、頸椎(首の骨)が前に湾曲し、胸椎(背中上部の骨)が後ろに湾曲し、腰椎(背中下部の骨)が前に湾曲するというS字を組み合わせたような形をしています。この形が車のサスペンションのような役割をし、頭や上半身の重さを吸収して体への負担を軽減させています。なので、このＳ字のような湾曲が崩れてしまうと、頭や上半身の重さをまともに受けてしまい、周囲の筋肉に大きな負担を強いることになります。この筋肉への負担が疲労をよび、肩こりを引き起こしてしまうのです。

現代人は、人間関係や仕事などでストレスを感じることが多くありますが、そんな心因性のストレスは、肩こりの原因にもなります。このストレスは、私たちの健康を支える自律神経を乱れさせ、肩の筋肉の血行不良を呼び起こし、筋肉疲労を招く要因をつくります。

自律神経には、日常の活動をつかさどる交感神経と、体の回復をつかさどる副交感神経の２つで成り立っています。この２つの神経がバランスよく働くことで健康が保たれていますが、ストレスがかかると、自分の意志とは関係なく自律神経のバランスが乱れ交感神経優位になり、筋肉も血管も緊張してしまいます。この状態が長時間続くと血行が悪くなり、肩こりを引き起こしてしまいます。

責任感の強い人や完璧主義な人など、無意識に自分を追い込んでしまう性格の方は、ストレスを人一倍感じやすい傾向にあるため、肩こりになりやすいとされています。

背面部の筋肉を全身調整して無駄に掛かっていた筋肉の緊張を取ります。

表を向いてもらい下半身、お腹の調整をします。

腕、肩回り、首回りの筋肉の調整をします。

腕はなかなか症状が出にくいところですが、日常生活で最も使われている部位の一つです。そのため筋肉疲労をしやすいところなのでしっかり気エネルギー注入をします。

最後に動作の確認と体の変化を感じてもらい終了します。

当院では全身を調整しますが、強く揉んだりはしません。それでは改善しないと臨床経験から分かっているので、わざわざ痛める行為をしては症状を長引かせることはしません。

外からの力によって強引に体の状態を変えようとするのではなく、身体の自然な反応よって内側から改善させていく施術です。

また施術の後は非常に体が軽くなり、身体の変化を感じやすいです。

小さなお子様やお年寄りまで安全・安心に受けられる施術です。